パリペリドン(インヴェガ)

薬ごとの特徴

特徴

リスペリドンの後発品
 →リスペリドンの進化版のイメージ
  ※抗精神病作用は強い
  ※鎮静による眠気やふらつき、錐体外路症状などの副作用が減った
  ※徐放剤なので作用時間が長くなり安定した効果が得られる

リスペリドンと比べて鎮静作用が弱いため、興奮を抑える効果は小さい

*錠剤は、浸透圧を利用した放出制御システム(OROS)を応用した放出制御型の徐放錠
  →頓用には適していない

*本剤はリスペリドンの活性代謝物であるため、リスペリドンとの併用により作用が増強する
 おそれがあるため、本剤とリスペリドンを含有する経口製剤との併用は、避けること
  (添付文書より引用)

禁忌
 ・アドレナリンの併用
 ・中等度から重度の腎機能障害患者(Ccrが50mL/分未満)
  (排泄が遅延し、血中濃度が上昇するおそれがあるため)

*本剤を含むα1アドレナリン拮抗作用のある薬剤を投与された患者において、白内障手術中に
 術中虹彩緊張低下症候群が報告されているおり、術中・術後に、眼合併症を生じる可能性が
 あるので、術前に眼科医に本剤投与歴について伝えるよう指導すること(添付文書より)

 

投薬時に確認したいこと

*剤形:錠剤、筋注(今回は記入していません)

*運転:禁止(添付文書上)

*妊婦:有益投与(妊娠後期には注意が必要→新生児に影響がある場合あり)

*授乳婦:中止(添付文書上)(母乳移行はあるがわずか)

*割線:なし(錠剤は放出制御型の徐放剤のため)
 粉砕:不可
 一包化:不可

 

基本的な用法

*適応:統合失調症

通常6mgを1日1回朝食後に投与
  ※軽度腎機能障害患者、高齢者には1回3mgから開始すること
   (最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがあるため)
  ※朝食後の理由:副交感神経が優位な夜間に服用すると腸管滞在時間が短縮され、
          十分に吸収されない可能性があるため

*適宜増減コメントあり

*増量する場合は5日間以上の間隔を開けて1日量3mgずつ行うこと

最大投与量:12mg/日
  ※軽度腎機能障害患者の場合は6mg/日である

 

動態的特徴

*約12時間で最大血中濃度に達する

*半減期は約25時間

には禁忌

*食事の影響は認められない

バルプロ酸と併用注意
 →インヴェガの血中濃度が上昇することがあるため

カルバマゼピンと併用注意
 →インヴェガの血中濃度が低下することがあるため

*肝代謝:CYP3A4及びCYP2D6でわずかに代謝される

*腎排泄

 

製剤の特徴

徐放錠なので噛んだり、割ったり、砕いたり、溶解しないように指導が必要

*カプセル自体は消化されないためそのまま便に排出される(ゴーストピル)
 →赤色で、そのままの形状で排出される

*吸湿性があるため服用直前までPTPシートから取り出さないこと
 →一包化調剤することは避けること

 

副作用の特徴

*悪性症候群に注意
  →無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現

*遅発性ジスキネジア
  →口周部等の不随意運動に注意

高血糖や糖尿病の悪化
  →口渇・多飲・多尿・頻尿等の症状の発現に注意すること
   ※糖尿病ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡にも注意
 低血糖
  →脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の症状に注意すること
   ※糖尿病や既往歴があるような場合は血糖値の測定も重要
 添付文書より:このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し診察を受けるよう指導

*興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性がある

*起立性低血圧(投与初期や再投与時、増量時)
  ※α交感神経遮断作用に基づく作用
  →少量から徐々に増量し、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと

*錐体外路症状や高プロラクチン血症に注意
 ※高プロラクチンの頻度は高い(添付文書上、35.3%と記載あり)
  →女性の月経異常や乳汁分泌、胸が張るなどには注意が必要

*5%以上の報告がある副作用
  →トリグリセリド増加、統合失調症の悪化、不眠症、錐体外路障害、便秘、体重増加、CK増加

 

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