パリペリドン(インヴェガ)

特徴

*適応:統合失調症

*リスペリドンの後発品
 →リスペリドンの進化版のイメージ
  ※鎮静による眠気やふらつき、錐体外路症状などの副作用が減った
  ※徐放剤なので作用時間が長くなり安定した効果が得られる

リスペリドンと比べて鎮静作用が弱いため、興奮を抑える効果は小さい

 

基本的な用法

通常6mgを1日1回朝食後に投与

*適宜増減コメントあり

*増量する場合は5日間以上の感覚を開けて1日量3mgずつ行うこと

最大投与量:12mg/日

 

動態的特徴

*約12時間で最大血中濃度に達する

*半減期は約25時間

*軽度腎機能障害患者や高齢者には1日量として3mgから開始し、6mg/日を超えないこと
 →最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがあるため

*中等度から重度の腎機能障害患者(Ccrが50mL/分未満)には禁忌

*食事の影響は認められない

バルプロ酸と併用注意
 →インヴェガの血中濃度が上昇することがあるため

 

製剤の特徴

*徐放錠なので噛んだり、割ったり、砕いたり、溶解しないように指導が必要

*カプセル自体は消化されないためそのまま便に排出される(ゴーストピル)
 →赤色で、そのままの形状で排出される

*吸湿性があるため服用直前までPTPシートから取り出さないこと
 →一包化調剤することは避けること

 

副作用の特徴

*錐体外路症状や高プロラクチン血症に注意
 ※高プロラクチンの頻度は高い(添付文書上、35.3%と記載あり)
  →女性の月経異常や乳汁分泌、胸が張るなどには注意が必要

 

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