特徴
*フェノチアジン系
→ドパミン、セロトニン、ヒスタミン、ムスカリン、アドレナリン受容体に対する遮断作用
*ヒスタミン受容体阻害作用はレボメプロマジンより強い
*鎮静作用がかなり強い(レボメプロマジンよりは弱い)
*シナプス間のセロトニンとノルアドレナリントランスポーターを阻害する作用を有する
基本的な用法
*適応:統合失調症、躁病、神経症における不安・緊張・抑うつ、悪心嘔吐、吃逆、
破傷風に伴う痙攣、麻酔前投薬、人工冬眠、催眠・鎮静・鎮痛剤の効力増強
*通常1日30mg~100mgを分割投与する
精神科領域において用いる場合には、通常1日50mg~450mgを分割投与する
*適宜増減コメントあり
動態的特徴
*約3時間で最高血中濃度に達する
*半減期は約12時間
副作用の特徴
*治療初期に起立性低血圧が現れることがある
*長期投与により、遅発性ジスキネジア、遅発性ジストニア等の不随意運動が現れ、
投与中止後も持続することがある
*過鎮静(眠気)、それに伴うふらつきなど(高齢者では転倒リスクが高く注意が必要)
*抗コリン作用(口渇、排尿困難、便秘など)、体重増加

