分類
*ベンゾジアゼピン系
→催眠作用と抗不安作用を併せ持つ薬剤
催眠作用の強いもの :睡眠薬
抗不安作用の強いもの:抗不安薬
※両方の作用があるけれどより強いもの
*バルビツール系
→耐性と依存性が強く、自殺目的で使用される問題がある
睡眠薬
*4種類に分類される
①ベンゾジアゼピン系薬
②非ベンゾジアゼピン系薬
③メラトニン受容体作動薬
④オレキシン受容体拮抗薬
*共通していること
基本的に空腹時に内服すること!
→腸からの吸収がほとんどのため、胃の中が溜まっていると効果発現までに時間がかかる
→食後2時間以上あけて就寝前30分程度を目安に考えるといい
ベンゾジアゼピン系薬
*抗不安作用・鎮静催眠作用・抗痙攣作用、筋弛緩作用がある
超短時間作用型
*入眠障害に用いられる
*依存性や耐性が付きやすい
*高齢者では夜間せん妄にも注意
*Cmax :約1時間
半減期:約2~4時間
短時間作用型
*入眠障害・中途覚醒に用いられる
*時間を考えて内服しなければ翌朝に効果を持ち越してしまうリスクがある
*Cmax :約1~3時間
半減期:約6~10時間
中間作用型
*中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害に用いられる
*Cmax :約1~5時間
半減期:約20~30時間
➥持ち越し効果に注意が必要
長時間作用型
*早朝覚醒、熟眠障害に用いられる
*急に中止したとしても血中濃度は徐々に低下するため反跳性不眠の発現はほぼない
*Cmax :約3~5時間
半減期:約30~100時間
非ベンゾジアゼピン系薬
*分類は超短時間型のみ
*催眠作用を示す
*依存性や離脱症状のリスク、筋弛緩作用などの副作用も少ない
→比較的安全性が高い薬
メラトニン受容体作動薬
*メラトニン受容体に直接作用して体内時間に働きかけることで自然な眠りを促す薬
*睡眠サイクルを正常化するために使用する
→不規則な生活をしている方や昼夜逆転している方に役立つ薬
オレキシン受容体拮抗薬
*覚醒保持に関与するオレキシン神経系の働きを遮断して睡眠をもたらす
*耐性・依存性や離脱症状、筋弛緩作用のリスクが低く、安全性の高い薬
→高齢者にも使いやすい薬
分類が難しいもの
薬のチョイスの目安
*抗不安薬も症状に応じて使用していく
*依存性を防ぐ目的から極力半減期の長いものからチョイスしていく
・非ベンゾジアゼピン系薬はセロトニン作動性のセディール(タンドスピロン)のみ
・メイラックス:多少眠気も出るため不安で眠れない患者には寝る前に処方することも
・セパゾン、ホリゾン、リボトリール、ランドセン:作用時間が長いため分2にする先生も
→この4つは抗てんかん薬でもあり抗不安薬でもある
※ホリゾン、セルシンはアルコール依存症の離脱症状にも効果がある
※リボトリール、ランドセン:ムズムズ足症候群やアカシジアにも効果がある
ベンゾジアゼピン系薬のやめ方
*ベンゾジアゼピン系薬は耐性がある
→飲み続けているとだんだん効かなくなる→薬が増える→薬物依存
*半減期が短くてすぐ効いてすぐ切れる薬ほど耐性ができやすい
→なるべく半減期の長いものから使用していく方がいい
※半減期の長い薬は副作用も弱いが効果も弱い
=眠気やだるさよりもそもそも効果自体が実感しづらい傾向にある
*一気にやめると離脱症状が出てしまうため、時間をかけて減らしていくこと
※徐々に減らしながら最後は半減期の長い薬に置換して最終的になくす流れ
