特徴
*セロトニンの再取り込み阻害作用と、わずかなノルアドレナリンの取り込み阻害作用がある
*若年層では賦活症候群による自殺や自傷行為のリスクが高くなるため注意が必要
※賦活症候群:抗うつ薬の服薬開始後もしくは増量後に起こる不眠・不安・焦燥感の悪化、
易刺激性、衝動性、興奮等の症状
基本的な用法
*適応:うつ状態・うつ病、パニック障害、外傷後ストレス障害
*初期投与量:25mg/日
維持量:100mg/日
*用法:1日1回
*適宜増減コメントあり
*最大投与量:100mg/日
動態的特徴
*約7~9時間で最大血中濃度に達する
*半減期は約23時間
*主にCYP2C19、CYP2C9、CYP2B6、CYP3A4などで代謝される
*高齢者:肝機能が低下している場合が多く、高い血中濃度が持続し、
出血傾向の増強などが起こるおそれがあるため注意が必要
*食事の影響は認められない
副作用の特徴
*傾眠(15.2%)、悪心・嘔吐(20.3%)などの消化器症状
*SSRIの中でも副作用が少ないのが特徴
→離脱症状もSSRIの中では起きにくい
症状は2~3日以内で現れるが、その場合は再投与を促すことで対処可能
