スルピリド（ドグマチール）

特徴

＊ベンズアミド系

＊選択的に強力な抗ドパミン作用を持ち、抗精神病薬に該当するが…
　→うつ病に対して使われることが多い

＊胃・十二指腸潰瘍に対して
　→胃粘膜の血流増加と食物の胃の中での滞在時間が短くなることによる作用

＊うつ病・うつ状態、統合失調症に対して
　→フェノチアジン系薬物と同様にD₂受容体遮断作用を有する
　　食欲不振がある患者に処方されることもある（胃粘膜の血流増加によるため）
　　※逆に食欲亢進しすぎてしまうこともあるため注意が必要となる

＊鎮静効果が少なく、妄想を伴ううつ病などに適している

＊褐色細胞腫又はパラガングリオーマの疑いのある患者には禁忌
　※急激な昇圧発作を起こすおそれがある。

基本的な用法

＊適応：胃・十二指腸潰瘍、うつ病・うつ状態、統合失調症

＊基本的に1日3回投与

＊適宜増減コメントあり

動態的特徴

＊約4時間で最高血中濃度に達する

＊半減期は約15時間

＊QT延長を起こすことが知られている薬剤には注意が必要

＊併用注意の薬がたくさんあるため注意が必要

副作用の特徴

＊高プロラクチン血症、錐体外路症状が生じやすい