フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)

特徴

*セルトラリン再取り込み阻害作用によりセロトニンの濃度を高め、
 抑うつ、不安、強迫症状を改善する薬
 →日本で初めて強迫性障害及び社会不安障害に対しての効用を取得

抑うつ効果は比較的弱い薬
 →どちらかと言えば強迫性障害や不安障害に対しての効果を期待される

 

基本的な用法

*適応:うつ病・うつ状態、強迫性障害、社会不安障害

*初期投与量:50mg/日
 維持量:150mg/日
 用法:分2

*適宜増減コメントあり

*8歳以上の小児の強迫性障害にも使われることがある

 

動態的特徴

*約4時間で最高血中濃度に達する

*半減期は約9~14時間

*代謝:CYP2D6が関与している
  ※本剤はCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4 を阻害する
   →特にCYP1A2、CYP2C19の阻害作用は強い
  ※併用注意の薬が多め

併用禁忌:ラメルテオン(ロゼレム)、メラトニン(メラトベル)

 

製剤の特徴

*十分な水とともに服用し、かみ砕かないよう指導すること。
 →かみ砕くと苦みがあり、舌のしびれ感があらわれることがある。

 

副作用の特徴

*眠気、嘔気、食欲不振、口渇、下痢・便秘など
 →多くの場合、時間の経過とともに治まっていく

 

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