特徴
*双極性障害の第一選択薬とされる場合がある
*定期的な血中濃度モニタリングが必要
*気分安定薬の中で唯一眠気が出にくい
*単剤では効果発現までに3~4週間かかる
→躁状態への使用時は効果発現までが速く、鎮静効果もある
抗精神病薬と併用されることが多い
*抗うつ薬と併用すると抗うつ薬の効果を高める作用がある
→増強療法としてうつ病などにも使用されるケースもある
*認知症や自傷行為、希死念慮への予防効果もある
*妊婦・妊娠の可能性のある患者には禁忌
→適齢期の女性への投与には注意が必要
基本的な用法
*適応:躁病および躁うつ病の躁状態
*開始量:400~600mg/日 分2~3
→以後3日ないし1週間毎に、1日通常1200mgまでの治療量に漸増する
→改善が見られたら症状を観察しながら維持量に漸減する
維持量:200~800mg/日 分1~3
*適宜増減コメントあり
動態的特徴
*約1~2時間で最高血中濃度に達する
*半減期は約14~18時間
*食事や水分中の塩分量および脱水状態によって血中濃度が大きく変動するため注意が必要
*併用して内服するとリチウムの血中濃度を上昇させる薬がある
・NSAIDs:ロキソニン、ボルタレンなど
・利尿薬:フルイトラン、トリクロルメチアジド、フロセミドなど
・降圧剤:ロサルタン、カンデサルタン、エナラプリル、イミダプリルなど
・メトロニダゾール
副作用の特徴
*傾眠、腎機能障害(多尿・多飲)、手指振戦、甲状腺機能低下症、リチウム中毒など
*リチウム中毒の初期症状
→食欲不振・嘔気・嘔吐・下痢・振戦・発熱など
※特に振戦はよく見られるが、β阻害薬投与で落ち着く
・リチウム中毒は、体中の水分バランスが崩れると起こりやすい
・対応としては内服量を減らすしかない
