特徴
*ドパミンやセロトニンを遮断するだけではなく、セロトニンについては調整機能がある
→よく打つ症状や不安症状が強いケースで有効性が高まる(陰性症状メインの人)
認知機能の改善も期待できる
*鎮静作用は比較的弱い
→眠気やふらつきなどの副作用が少ない
*服用2週目から有意差のある改善を示す
基本的な用法
適応:統合失調症、双極性障害におけるうつ症状の改善
〚統合失調症〛
*40mgを1日1回食後投与(適宜増減コメントあり)
*最大投与量:80mg/日
〚双極性障害におけるうつ症状の改善〛
*20~60mgを1日1回食後投与(適宜増減コメントあり)
*最大投与量:60mg/日
動態的特徴
*約1.5時間で最大血中濃度に達する
*半減期は約22時間
*服用は必ず食後
→空腹時服用で吸収率が1.7~2.4倍低くなる
*グレープフルーツ含有食品との併用注意
→分解が妨げられ、薬剤の血中濃度が上昇してしまう可能性がある
*CYP3A4を強く誘導、阻害する薬と併用禁忌
→作用が減少(誘導薬)、増強(阻害薬)してしまうため
*中等度の腎・肝障害がある場合に注意が必要
→血中濃度上昇のおそれあり
副作用の特徴
*錐体外路症状は起こしにくいが、内服量が増えるとアカシジアが出やすい(8.3%)
→アカシジアが出たら抗パーキンソン薬の併用や減量・中止・変更も検討を

